林試の森公園

品川区小山台と目黒区下目黒にまたがって広がる、12haの敷地を誇る都立公園が林試の森公園。明治33年、農商務省林野整理局の施設「目黒試験苗圃」として開設。のちに林野庁の「林業試験場」として使用され、平成元年から一般に開放されるようになったため林業試験場を愛称である林試の森と名付けられています。

ケヤキやクスの大木が茂る

ルーツは、内務省地理寮(国土地理院の前身)が外国樹種の養成のために明治11年、東京府北豊島郡滝野川村西ヶ原(現・東京都北区西ヶ原)に設けた「樹木試験場」。

内務省から農商務省への移管され、明治33年に現在地に目黒試験苗圃として移転開設されました。
明治38年に山林局林業試験所、明治43年に山林局林業試験場と改められています。

園内には林業研究発祥の地碑も立っています。
その林業試験場も昭和53年につくば市に移転(現・独立行政法人森林総合研究所)。跡地が公園として整備されているので、まさに多様な樹種が茂り、居ながらにして森林浴が楽しめます。

公園の大きさは東西700m、南北250m、周囲2.3km、面積は12haと非常に広大。

紅葉の見頃は例年10月中旬~11月上旬

国内、海外を問わず、どんな木が日本の風土に適しているかを調べるために植えられた木の種類は、数えきれないほど。
幹周が3.82mのケヤキ、高さ35.5mのポプラ、クスノキの巨木など、樹齢100年をこえる巨木や外国産針葉樹、絶滅危惧種のハナガカシ(カシ類のなかではもっとも葉が細長い)など、珍しい樹木も多いので、樹木の名前を書いた看板は要チェックです。
ケヤキ、クスノキ、プラタナス、ポプラ、スズカケノキなどの巨木がしげる様は圧観です。

もちろん野鳥の宝庫でもある。園内にはほかに、子供の水遊び用のジャブジャブ池(7月~8月)やデイキャンプ広場(5月〜10月開設)などがあります。
デイキャンプ広場は、青少年の教育・訓練を目的とした施設のため大人のみの使用はできないので、家族連れでバーベキューなどを楽しむのが手。

ケヤキ並木のなどが色づく紅葉の見頃は、例年10月中旬~11月上旬。

林試の森公園
名称 林試の森公園/りんしのもりこうえん
Rinshinomori Park
所在地 東京都品川区小山台2-6-11
関連HP 東京都公園協会ホームページ
電車・バスで 東急目黒線武蔵小山駅から徒歩10分
ドライブで 首都高速荏原ランプから約2.3km
駐車場 なし
問い合わせ 林試の森公園サービスセンター TEL:03-3792-3800
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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