平賀源内電気実験の地

平賀源内は、江戸・深川清住町(現・東京都江東区清澄1)の自宅で、長崎で手に入れたオランダ製の静電気発生装置エレキテルの構造を解明し、たびたび実験しています。その実験の地近くに「平賀源内電気実験の地」碑が立っています。

平賀源内は壊れた実物を長崎で入手し、自宅で復元

エレキテルはオランダ語(ラテン語)のelektriciteit(電気、電流)の転訛で、1765(明和2)年刊の『紅毛談(おらんだばなし)』(後藤利春著)で紹介されています。
それを読んで興味を示した平賀源内は、安永5年(1776年)、破損したエレキテルを長崎で入手。
江戸・深川清住町の自宅で模造品の製作に取り組みます。

外付けのハンドルを回すと内部でガラスが摩擦され、発生した電気が銅線へ伝わって放電するという単純な仕組みで、平賀源内自身は電気の発生する原理をまったく理解していませんでした。
日本はもちろん、発明されたオランダでも見世物や医療器具として使われていた時代です。
平賀源内も大名屋敷などで見世物として使ったと推測できます。

現存する平賀源内製造とされるエレキテルは2台。
東京都墨田区押上の郵政博物館に収蔵される「エレキテル(平賀家伝来)」は、国の重要文化財。
平賀源内記念館(香川県さぬき市)には蓄電瓶がない1台が展示されています。

『紅毛談』にも医療器具として紹介されています
平賀源内電気実験の地
名称平賀源内電気実験の地/ひらがげんないでんきじっけんのち
所在地東京都江東区清澄1-2地先
関連HP江東おでかけ情報局(江東区観光協会)ホームページ
電車・バスで都営地下鉄・東京メトロ清澄白河駅から徒歩9分
駐車場なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ江東区観光協会 TEL:03-6458-7400
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
平賀源内墓所

平賀源内墓所

東京都台東区橋場2丁目、隅田川に架かる白鬚橋(しらひげばし)の西側にあるのが平賀源内墓所。平賀源内は、小伝馬町の牢内で獄死、曹洞宗・総泉寺に葬られましたが、総泉寺が関東大震災で焼失し、小豆沢(板橋区)に移転したため、墓所だけが残されたのです

平賀源内旧邸

江戸時代の発明家として有名な平賀源内。本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家として、多彩な才能を発揮した平賀源内は、讃岐国寒川郡志度浦(現・香川県さぬき市志度)の出身。平賀源内の実家「平賀源内旧邸」が

平賀源内記念館

平賀源内は、江戸中期の1728(享保13)年、高松藩の白石茂左衛門の三男として志度浦(現在のさぬき市志度)に生誕。発明家、科学者、文学者、芸術家として独創的な能力を発揮した人物で、その平賀源内の遺品を集めて一般に公開しているのが平賀源内記念

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