青塚古墳史跡公園

愛知県犬山市青塚にある青塚古墳を中心とした一帯は、青塚古墳史跡公園として整備されています。犬山市南部に位置する青塚古墳は、墳長は123m、後円部は直径78m、高さ12mの前方後円墳で、愛知県では断夫山古墳(だんぷやまこふん/名古屋市熱田区/現存する墳丘長151m)に次ぐ巨大な古墳となっています。国の史跡。

大荒田命(おおあらたのみこと)の墳墓!?

平成8年〜平成12年に発掘調査が行なわれ、一帯が史跡公園として整備されました(「日本の歴史公園100選」に選定)。
発掘調査の結果、各段に列石が配され、列石に壺型埴輪が2m間隔で置かれていたことが判明。
往時の姿に外観復元整備されています(青塚古墳の墳丘は立入禁止)。

古墳時代前期の4世紀半ばに造営されたものだったと推測され、頂上部には、三等三角点(標高43.39m、点名「学伝」)が設置されています。

墳丘は尾張国二之宮の大縣神社(おおあがたじんじゃ)の社地で、祭神の、大縣大神(おおあがたのおおかみ)との関係性があるのかもしれません。
神社には、大縣神社の祭神である大荒田命(おおあらたのみこと=尾張地方開拓の祖神)の墳墓と伝えられています。

1584(天正12)年、小牧・長久手の戦いでは豊臣秀吉軍の陣が墳丘に置かれたとの記録があり、別名「青塚砦」と呼ばれています。

犬山市には、青塚古墳以外のほか、青塚古墳周辺に存在する烏塚古墳、花塚1号墳、2号墳、3号墳、尾張地区最古とされる東之宮古墳(国の史跡)など、多くの古墳が発見されており、「青塚史跡公園ガイダンス施設」で、詳細が解説されています。

青塚古墳史跡公園
名称青塚古墳史跡公園/あおつかこふんしせきこうん
所在地愛知県犬山市青塚22-3
関連HP犬山市観光協会公式ホームページ
電車・バスで名鉄楽田駅から徒歩30分
ドライブで名神高速道路小牧ICから約4km
駐車場15台/無料
問い合わせ青塚古墳ガイダンス施設 TEL:0568-68-2272
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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