浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)の故郷は、播州赤穂(ばんしゅうあこう)。現在の兵庫県赤穂市です。赤穂市では赤穂浪士とは呼ばず、赤穂義士と「義士」扱い。赤穂藩の側からその節義を礼賛した歴史観ですが、実は人形浄瑠璃、歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』でも義士として描かれています。
大石内蔵助邸の長屋門が現存!
赤穂で見るべきものの筆頭は、「殿、ご乱心」の一報が早駕籠で届いた大石内蔵助邸。
残念ながら長屋門しか残されていませんが、早駕籠から降りて、門をドンドンと叩く姿が目に浮かびます。
息継ぎ井戸という風変わりな名前の井戸は、早朝に赤穂城下に早駕籠で到着した使者が、大石邸に向かう前に一息ついた井戸だといわれています(正しくは井戸ではなく、赤穂城下には江戸時代初期に上水道が完備していたので上水道の汲出枡です)。
浅野家の居城だった赤穂城は明治維新後に建物をすべて破却し、往年の建築物は残されていません。
長い年月をかけて、櫓や門が復元されていますので、ぜひ立ち寄りたい場所です。
大石内蔵助、浅野内匠頭などを祀る赤穂大石神社、「塩と義士の館」が愛称の歴史館である赤穂市立歴史博物館、菩提寺の花岳寺も必踏のポイントです。
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