保渡田古墳群・薬師塚古墳

高崎市保渡田・井出地区の田園地帯にある二子山古墳、八幡塚古墳、薬師塚古墳の3つの前方後円墳の総称が保渡田古墳群(ほとだこふんぐん)。いずれも墳丘長は100mもある大きなもので、二重の濠(ほり)を巡らし、多量の埴輪を並べていたと推測されています。もっとも北に位置するのが薬師塚古墳です。

西光寺境内の一部となった古代の豪族の墓

薬師塚古墳は、保渡田古墳群のなかでは最後(5世紀末~6世紀初頭)に築造された古墳。
墳長105m(周濠を含めた全長は165m)で、後円部の頂上には凝灰岩をくりぬいた舟形石棺が配されていました。

古墳から出土した小型の国産鏡・装身具の各種玉類・儀式の際に馬を飾る馬具類など「上野国保渡田薬師塚古墳出土品」は国の重要文化財に指定されています。
ちなみに、「上野保渡田薬師塚古墳出土品」は、1683(天和3)年、当時の西光寺住職が舟形石棺を発掘した際に出土した13種、393点におよぶ豊富な副葬品のこと。

現在は西光寺境内となっていて、墳丘は著しく変形(本格的な発掘調査も実施されていません)。

保渡田古墳群・薬師塚古墳
名称保渡田古墳群・薬師塚古墳/ほとだこふんぐん・やくしづかこふん
所在地群馬県高崎市保渡田1872(西光寺)
関連HP高崎市公式ホームページ
電車・バスでJR前橋駅から関越交通バス土屋文明記念文学館行きで30分、終点下車
ドライブで関越自動車道前橋ICから約6km
駐車場100台/無料
問い合わせ高崎市文化財保護課 TEL:027-321-1292
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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