利平茶屋森林公園

群馬県桐生市、赤城山の東山腹、群馬県道70号（大間々上白井線）の途切れる場所（未開通区間があります）にあるのが、利平茶屋森林公園。かつての赤城登拝道の茶屋があった場所で、利平茶屋と鳥居峠（赤城山頂）を結ぶケーブルカー（赤城山鋼索鉄道）の駅があった場所でもあるのです。

かつては赤城山鋼索鉄道の利平茶屋駅があった！

利平茶屋森林公園には、バンガロー、テントサイト、バーベキュー用の東屋が整備され、園内に流れる鳥居川ではイワナ釣りを楽しむことができます。

国鉄足尾線の水沼駅から、一の鳥居、二の鳥居を経て、利平茶屋、そして外輪山の鞍部・鳥居峠へ登るのがかつての赤城山登拝道。
戦後の登山ブームを背景に、昭和32年7月21日には、利平茶屋（標高1030m）をと鳥居峠（赤城山頂／1400m）を結ぶケーブルカー（赤城山鋼索鉄道／営業キロ1km）も運転を開始しましたが、昭和41年、赤城有料道路の開通し、昭和42年11月5日に休止、昭和43年6月1日に廃止されています。

ケーブルカーが運行した時代には、東武鉄道・東武新大間々駅（ケーブルカーの開業で赤城駅に改称）～利平茶屋を東武バスが結び、多くの人がこの利平茶屋を訪れたのです。

東屋のある場所が、利平茶屋駅跡で、ケーブルカーの線路跡は階段になって残されています。
山頂駅は、鳥居峠の「赤城山頂駅記念館 サントリー ビア･バーベキューホール」で、現存。

往時の赤城山登拝道は、現在も使われており、所要1時間30分。
春（5月下旬）のアカヤシオ咲く頃は登山のベストシーズンです。

赤城山・鳥居峠

群馬県前橋市、赤城山の山上へと通じる群馬県道16号（大胡赤城線）の終点、群馬県道70号（大間々上白井線）との交点にある展望地が鳥居峠（標高1390m）。山麓の水沼（現・桐生市）から、一の鳥居、二の鳥居を経て、利平茶屋、そして鳥居峠へと至る赤