建長5年(1253年)、鎌倉幕府の執権・北条時頼(ほうじょうときより)が建立した鎌倉五山第1位の巨刹が建長寺。境内最奥に標高145mの勝上嶽があり、中腹に建長寺の鎮守として、静岡県の方広寺(現・浜松市北区引佐町奥山)から勧請した半僧坊大権現が祀られています。創建は比較的新しく明治23年5月。
奥山方広寺から半僧坊大権現を勧請
明治中期の建長寺住職、霄貫道(あおぞらかんどう/貫道周一)は、奥山半僧坊大権現を勧請せよという夢告を受け、直ちに堂宇を創建。
浜松の奥山半僧坊は、無文元選禅師(むもんげんせんぜんじ)が中国・元に渡り、帰国後の応安4年(1371年)に開いた臨済宗の寺。
奥山半僧坊大権現は、無文元選禅師が元からの帰国の際、台風に遭遇した折に、船を博多へと導き、禅師が亡くなった後、半僧坊を守護する鎮守となったのだと伝えられています。
その除災の奥山半僧坊大権現を、建長寺奥の霊域に勧請したというわけなのです。
建長寺の半僧坊へと続く境内参道にはカエデやイチョウがあり、鮮やかに色づく晩秋は大伽藍とのコントラストが実に見事。
半僧坊からは紅葉した山々と鎌倉の町並みを一望することができます。
半僧坊正面の見晴台からは相模湾を眺め、富士見台からは富士山を眺望します。
半僧坊から、さらに石段を登っていくと、天園ハイキングコース(鎌倉アルプス)の勝上嶽(勝上献展望台)。
瑞泉寺に至る健脚向きのハイキングコースになっています。
建長寺・半僧坊 | |
名称 | 建長寺・半僧坊/けんちょうじ・はんそうぼう |
所在地 | 神奈川県鎌倉市山ノ内8 |
関連HP | 半僧坊公式ホームページ |
電車・バスで | JR北鎌倉駅から徒歩25分 |
ドライブで | 横浜横須賀道路朝比奈ICから約6.7km |
駐車場 | 建長寺駐車場(30台/有料) |
問い合わせ | 建長寺・半僧坊 TEL:0467-25-1773 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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