東大寺・二月堂

大仏開眼の大供養が行なわれた752(天平勝宝4)年に始まった歴史ある行事が、東大寺・二月堂に伝わる『修二会』(しゅにえ・正しくは十一面悔過、通称「お水取り」)。現存する東大寺・二月堂は、1667(寛文7)年、「お水取り」の最中に失火で焼失し、2年後に再建されたもので国宝。

3月1日〜15日に『お水取り(修二会)』が行なわれるお堂

752(天平勝宝4)年、大仏開眼の年に実忠和尚(じっちゅうかしょう)によって始められた『修二会』の法会は、以後一度も途絶えることなく続けられています。
二月堂本尊の十一面観音に、僧侶たちが世の中の罪や穢(けがれ)を一身に背負って祈るという法会で、その法会のためにわざわざ造られた施設が二月堂というわけなのです。

平重衡の南都焼討(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)という東大寺を焼き払った2回の戦火には焼け残りましたが、1667(寛文7)年、「お水取り」の最中に失火で焼失しています。

本尊は大観音(おおかんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像、誰も見たことのない秘仏になっています。

舞台といわれる松明を焚く場所、そして、背後に山を従えた音響効果。
奈良に春を呼ぶという「お水取り」は、3月1日から2週間にわたって行なわれています。

24時間参拝可能ですが、夜間は静かに参拝を。

東大寺は「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録。

東大寺・二月堂
名称 東大寺・二月堂/とうだいじ・にがつどう
Toudaiji Temple Nigatsu-dō
所在地 奈良県奈良市雑司町406-1
関連HP 東大寺公式ホームページ
電車・バスで 近鉄奈良線・JR奈良駅から奈良交通バス市内循環で4~7分、大仏殿春日大社前下車、徒歩5分
ドライブで 京奈和自動車道木津ICから約6.4kmで県営登大路南駐車場
駐車場 県営奈良登大路自動車駐車場(275台/有料)
春秋の観光シーズンには県営奈良大仏殿前自動車駐車場は観光バス専用となるため注意を
問い合わせ 東大寺寺務所 TEL:0742-22-5511/FAX:0742-22-0808
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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