耳成山

耳成山

奈良県橿原市にある大和三山(国の名勝)のひとつが、耳成山(みみなしやま)。藤原宮(ふじわらきゅう)を中心に北に耳成山(みみなしやま)、南東に天香久山(あまのかぐやま)、南西に畝傍山(うねびやま)と正三角形に近い形を形成。世界遺産を目指す「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の構成資産にもなっています。

藤原宮の真北に位置する大和三山のひとつ

大和三山
大和三山と藤原宮との関係図
大和三山

耳成山は標高139.3m、大和三山のうちではもっとも端整なフォルムの山です。
登山口は桜の名所として知られる耳成山公園にあり、10分ほど登れば耳成山口神社。
高皇産霊大神(たかみむすびおおかみ)と大山祇大神(おおやまみのおおかみ)を祀っています。
さらに5分ほど歩けば天神社(耳成山口神社)が鎮座する山頂に到達。

耳成山は、火山岩が噴出した後に侵食されたもので、瀬戸内火山帯に属する山。
畝傍山と同じ噴火で誕生した火山で盆地の陥没で沈下し、山体の東側だけが残されたと推測されています。

『万葉集』では「耳梨山」と記され、「耳のないまん丸の山容」というのが山名の由来。
山中にはクチナシの木が茂り、山麓にはかつて口無し井戸、目隠し川もあったとか。
「三無し(耳・口・目)」がそろっている不思議な山だったのです。

照葉樹と落葉広葉樹に覆われた大和三山の自然は「大和三山風景林」として大切に保護されています。
藤原京(藤原宮)は風水思想を導入し、大和三山を結ぶ三角形の中心地に造営されていますが、これが後の宮殿の造営理念にも引き継がれた「三山鎮護の思想」です。

画像協力/世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会

耳成山
耳成山公園から眺めた耳成山(TOPの画像も)
耳成山
藤原宮の北に位置する耳成山
耳成山
名称耳成山/みみなしやま
所在地奈良県橿原市木原町
関連HP橿原市公式ホームページ
電車・バスで近鉄大阪線耳成駅から徒歩10分、またはJR畝傍駅から徒歩15分
ドライブで西名阪自動車道郡山ICから約13.7km
駐車場耳成山公園駐車場(15台/無料)
問い合わせ橿原市観光交流センター「かしはらナビプラザ」 TEL:0744-47-2270
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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