森田さんのルーツを探せ!

森田銀行

森田とは、字句どおりに「森の近くにある田圃(たんぼ)」という地名姓と、森の形や神社の鎮守の森などの地形姓などからも生まれている。地形姓としては、さらに盛田や杜田、守田が生まれてくる。森下、森山、小森、森岡、そして森さんなんかも地形姓で森に由来している。森田城(那須烏山市森田)跡へと向かおう。

森田さんのルーツの筆頭は那須の森田城

那須烏山市森田にある森田城は、文治3年(1187年)に那須(森田)光隆(てるたか)が築いた山城で、那賀川の支流荒川右岸の崖を利用した自然の要害で、難攻不落の竜崖城ともいわれていた。
森田陣屋を構えた大田原氏の菩提寺・芳朝寺から東側の城跡へと遊歩道が延び、頂上には、今でも空堀や土塁の跡が見てとれる。
晴れた日には那須連山が遠望できる景勝地でもある。

那須郡下庄森田を発祥とするこの那須氏族の森田氏は、那須資隆(なすすけたか)の長男である光隆がその地名から森田氏を称した。
森田光隆とは、弓の名手として知られている那須与一の長兄で、与一は那須資隆の11番目の子供であったが、兄たちがほとんど平家側についたのに対し源氏側の与一が那須家家督を継ぎ、一方、長男の光隆は森田家を起こすのであった。
那須氏の下には一族の芦野・福原・千本・伊王野氏や重臣の大関・大田原氏がいて、那須本家を加えて「那須七騎」と称されていた戦国時代のことである。

そんな時代に森田氏を称した光隆だが、弟・泰隆の子を養子にして後を継がせたものの、継嗣が無く2代で断絶。
その後、烏山城主・那須高資(なすたかすけ)の弟・資胤(なすすけたね)が森田に分地され、森田弾正左衛門と称して森田氏を再興した。
その森田城は天正18年(1590年)、廃城となるのだが、以後、森田氏は、下野から常陸・磐城・出羽にかけて広がり、各藩に仕えるのであった。

時代は下って、下野国壬生城(栃木県下都賀郡壬生町)主であった鳥居家の武家指南役をつとめ、壬生藩において最強といわれた武士の森田嘉助(もりたかすけ)は、鳥羽・伏見の戦いで戦死している。

地形姓のため、全国に散らばる森田さん

一方、桓武平氏三浦氏族を称する森田氏もいる。
摂津国森田郷を領し森田城を築いた森田顕高から森田氏を称し、森田盛道のとき奥州に下向し、石川城主石川頼時の家臣となり岩峯寺村館に居住した。

また、奥州には安部貞任の後裔という森田氏もいる。
安部貞任の子・高星丸が津軽郡藤崎に逃れて藤崎氏の祖となり、森田氏はその分れという。

菊池氏族の森田氏は、菊池親介の子・親元が筑後国竹野郡森田に移り森田氏と名乗った。後、景親は宝山城(筑紫野市)合戦で戦い、長親は高島居城(須恵町)合戦で戦った。 

伊賀国猪田郡を発祥とする森田氏の浄雲は土豪を率いて織田信長と戦うが、討ち死にする。
藤原南家工藤氏族の森田氏、佐々木氏族の森田氏、松浦氏族の森田氏がいる。
筑前に藤原姓盛田氏、周防に守田氏がいる。
周防の守田氏は大内家臣で馬ケ嶽城(行橋市)城主守田三弥之助の末裔という。
また、沖縄にも名流の森田氏がいる。
江戸歌舞伎の森(守)田座の森(守)田勘弥家は芸名である。 

埼玉県坂戸市浅羽に森田屋敷があり、三重県伊賀市に森田氏宅跡がある。

長野市七二会(なにあい)に、かつて守田の明神、古間の明神、守田諏訪大明神などと称された守田神社がある。 

福井にはかつて吉田郡森田町があったが、今では福井市の一部に。
JR北陸本線森田駅がその玄関口になっている。

北前船で栄えた越前三国(現・福井県坂井市)にあった旧森田銀行(TOPの画像)は、北前船の廻船業者・森田家当主の森田三郎右衛門が明治27年に創業。
大正9年に竣工した森田銀行の本店が現存し、国の登録有形文化財になっている。
『森田正治家文書』によれば、その森田家の先祖は加賀より三国湊に来住、織田信長の配下として、朝倉軍と戦っている(信長からの朱印状が残されている)。
系図によると、その祖は橘氏の出だという。

森田姓は奈良(大姓16位)と鳥取(23位)、高知(24位)に多い。
青森では盛田姓も多く、山口や福岡には守田姓もかなり見かける。

家紋は、丸に下り藤などの藤紋や、立ち沢瀉、割り菱、茗荷、鷹の羽、揚羽町、丸に片喰(かたばみ)、一の字、那須扇、巴、三つ柏、丸に四目結など。
タモリ(森田一義)の家紋は、丸に五本骨扇だとか。

協力/札場靖人(家紋と姓名研究家)

 

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