竹内さんのルーツを探せ!

タケウチ氏には竹内氏もいれば、武内氏もいる。竹内氏はタケウチと読んだり、タケノウチと読んだりもする。数的にはタケウチと読む竹内氏が圧倒的に多く、そのルーツは地名から来たものと、神功皇后(じんぐうこうごう)の新羅出兵(『古事記』、『日本書紀』記載の朝鮮半島への出兵)で活躍した豪族・武内宿禰(たけうちのすくね)の裔(えい)と称するものがある。

竹内(武内)さんのルーツは武内宿禰!?

竹内(武内)氏の祖で孝元天皇(こうげんてんのう=歴史的には実在性に乏しいとされています)の曽孫(そうそん・ひまご)にあたる武内宿禰(たけうちのすくね)は、景行天皇に始まって成務、仲哀、応神、仁徳まで五代の天皇へ244年間に渡って仕え、283歳とも360歳ともいう長寿を全うしたという怪物的な存在である。
そんな記録的な長寿を誇るだけあって、この武内宿禰は竹内氏だけでなく、紀・巨勢(こせ)・平群(へぐり)・葛城・蘇我氏などの中央諸豪族の共通の祖であり、武内氏族の嫡流である葛城氏が失脚した後に、それに代わるように台頭してきたのが蘇我氏であった。

武内宿禰は、島根県松江市八幡町の平浜八幡宮(平濱八幡宮)の境内社で、通称「たけおっつぁん」と呼ばれる武内神社に祀られている。
他に、宇倍神社(うべじんじゃ/鳥取県鳥取市)、高良大社(こうらたいしゃ/福岡県久留米市)、氣比神宮(けひじんぐう/福井県敦賀市)、そのほか多くの神社・八幡宮などで延命長寿の神とし、不思議な霊能力を発揮する武運長久、厄除けの神として武内宿禰は祀られている。

また、和歌山県和歌山市松原にも誕生の産湯の水を汲んだ井戸といわれる武内宿彌誕生井(TOPの画像)と武内神社があり、佐賀県武雄市の武雄神社も、やはり武内宿彌ゆかりの地。
その墓は、奈良県御所市室の室宮山古墳が墳墓と伝えられる(ただし、築造時期から葛城襲津彦だと推測される)。

武内神社・武内宿禰誕生井

武内神社・武内宿禰誕生井

神功皇后の新羅遠征(三韓征伐)に従軍し、景行、成務、仲哀、応神、仁徳の天皇に仕えた(200年以上生きたことになります)という伝説上の官吏が武内宿禰(たけのうちのすくね)。和歌山には伝説が数多く残され、武内宿禰が産湯を使ったとされる武内宿禰誕

室宮山古墳

室宮山古墳

奈良県御所市にある巨大な前方後円墳が室宮山古墳(むろみややまこふん)。墳丘長も200mを超える墳丘長238mで、全国の巨大古墳TOP20にランクインしています(国内18位の巨大古墳)。5世紀初頭の築造で、周濠が築かれ、周堤には陪塚の室ネコ塚

全国各地にある竹内さんゆかりの地

──大和の竹内氏は葛下(かつらぎのしも)郡竹内(奈良県葛城市竹内)から発祥し、竹内城を本拠としていた。
公家竹内氏の祖である平賀盛義(源盛義)の裔は、堂上家(公家の中で昇殿を許される家柄)清和源氏の竹内氏であり、同じ堂上家には藤原北家閑院流や村上源氏久我流の竹内氏がいる。

山城国乙訓(おとくに)郡久我荘を本拠とする竹内氏は、久我荘の預所を代々務めたことで知られ、戦国時代の竹内季治の屋敷は信長上洛の際将軍嘉昭の御所ともなったが、後に信長に殺害される。

美作の竹内氏も京都の公家の出といい、永生年間に竹内久盛(たけのうちひさもり)が美作国久米郡垪和(はが)に移り、一之瀬城(岡山県久米郡美咲町)を居城とした。
戦国時代は毛利氏についたが、やがて宇喜多氏に敗れて落城。
一之瀬城は美作国の南西部、旭川の支流大瀬毘(おおせび)川右岸の半独立丘陵に築かれた山城であった。
また、この美作には日本最古の柔術流派とされている古武道竹内流を創始した竹内久盛(ひさもり)がいる。

他に、越中国新川南保竹ノ内を発祥とする竹内氏や、近江国蒲生郡の佐々木氏族の竹内氏、尾張国知多郡の竹内氏、三河国額田郡の竹内氏、さらに清和源氏吉見氏族、清和源氏三河氏族、大内氏族、熊野本宮社家、橘姓・菅原姓の竹内氏など多彩。
なお、香椎宮社家は「武内」氏という。

千葉県我孫子市(あびこし)布佐にある山車の巡行で知られる竹内神社には武内宿彌も祀られ、島根県鹿足郡吉賀町(かのあしぐんよしかちょう)沢田の指月萩尾城(しづきはぎおじょう)跡の麓にある指月神社には、落城の際自害したという城主・竹内弘時(たけうちひろとき)が祀られている。
岡崎市大高味町には三河大河城跡がある。
さらに、驚くほど古い遺跡としては葛城市の竹内と長尾に広がる「竹内遺跡」がある。
竹内遺跡は、縄文時代後期から歴史時代に至る広範囲な複合遺跡なのだが、遺跡と竹内氏のルーツ探しとの関連はあまりない。

地名姓でもある竹内さんは、「屋敷に植えた竹林の内側」という意。
というわけで、日本全国に竹内という地名が数多くなる。

竹内姓は北陸(福井で大姓16位)から山陰にかけてと、愛知(19位)、長野(16位)、四国に多く、武内姓は関東や四国に見かけられる。

家紋は、竹内という苗字からも分かるように竹と笹が多く、九枚笹、笹竜胆、根笹。その他、梅鉢、丸に三つ引両、丸に木瓜(もっこう)、丸に三つ柏、四つ目結、蔦、源氏車、三本扇、五七桐、三つ巴など。

協力/札場靖人(家紋と姓名研究家)

 

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