東京都立川市柴崎町、錦町にまたがる広域の総合公園が立川公園。その根幹となるのが、残堀川から分かれ、多摩川に合流する根川に沿って続く延長約1.3kmの根川緑道です。周辺には体育館や野球場、陸上競技場などのスポーツ施設が点在し、散策に絶好。春には桜並木でのお花見も人気です。
大正3年に植樹された見事な桜並木も!
立川市を流れる根川はもともとは立川段丘の崖線の湧水を集めた小川ですが(つまりは立川段丘下を流れています)、明治26年に残堀川と合流して水量が増し、昭和10年に氾濫防止で大規模な改修が行なわれ、さらに昭和47年に多摩川への流路変更にとり、下流区間を残して埋め立てられています。
その埋立区間と残された流路脇に整備されたのが根川緑道です。
かつては、錦町下水処理場で高度処理された再生水を流していましたが(国土交通省のアクアパークモデル事業)、現在では大池の水をろ過して循環し、日野橋井水などの井戸水を加水する方法に(1日3t)。
生物多様性の観点から塩素消毒を行なっていないため、水遊びなどには不向きです(親水用水ではなく修景用水)。
根川緑道は全体を水生生物や水鳥などを間近で観察できる「生物とのふれあいゾーン」(Aゾーン)、「遊びのゾーン」(Bゾーン)、緑陰でのんびりと寛ぐことのできる「休息ゾーン」(Cゾーン)、川沿いに桜並木の続く「散策ゾーン」(Dゾーン)の4つのゾーンに分け、それぞれのテーマごとに景観作りがなされている。
川沿いに続く見事な桜並木は、大正3年、立川町青年團馬場支部が大正天皇即位大礼(御大典)記念事業(大正天皇は大正4年11月10日に京都御所で即位の礼を挙行)で植樹、さらに昭和10年の河川改良事業に伴って植栽された合計500本です。
JR立川駅南口を起点にすることもできますが(徒歩15分)、多摩モノレール柴崎体育館駅なら下車、徒歩1分で根川緑道です。
ただし、柴崎体育館駅を起点にすると西側に親水エリアのA・Bゾーン、東側に桜並木の散策道C・Dゾーンと往復することになります。
「散策ゾーン」(Dゾーン)は、東京都の「武蔵野の路」(全21コース)のひとつ、「是政・昭島コース」(是政駅〜小宮駅/12.5km)の一部にもなっています。
国営昭和記念公園、残堀川緑道公園、矢川緑地と合わせて散策するプランもおすすめです。
根川緑道 | |
名称 | 根川緑道/ねがわりょくどう |
所在地 | 東京都立川市柴崎町〜錦町 |
電車・バスで | 多摩モノレール柴崎体育館駅から徒歩1分。または、JR立川駅から徒歩15分 |
問い合わせ | 立川市まちづくり部公園緑地課 TEL:042-528-4363/FAX:042-521-3020 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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