明治40年、鳥取城扇御殿跡に旧鳥取藩主池田仲博侯爵の別邸として建てられたフレンチルネサンス様式を基調とした木造瓦葺き2階建ての白亜の洋館。赤坂離宮も設計した宮廷建築の第一人者、片山東熊(かたやまとうくま)工学博士(ジョサイア・コンドルの弟子)によるもので、洋館ながらも日本庭園に調和する優雅な外観です。
宝隆院庭園を眼前にする見事な洋館
螺旋階段のための角尖塔、6つの赤レンガの煙突、1〜2階に吹き抜けとなったバルコニーが印象的な洋館は、国の重要文化財。
皇太子であった大正天皇が山陰地方に行啓した際、宿舎として使用されました。その時、鳥取県下で初めて電灯が灯っています。仁風閣と名付けたのは、その時皇太子に随行した海軍大将・東郷平八郎。
各室は、「御座所」、「謁見所」など、皇太子が宿舎とした当時の名称で呼ばれています。1階では、鳥取池田家の歴史をパネルで紹介するとともに、池田家ゆかりの品々などを展示。宝隆院庭園が仁風閣の後庭として機能し、庭園越しの洋館は実に絵になる眺め。2階のガラス張りのバルコニーからは池泉回遊式日本庭園の宝隆院庭園を一望にします。
支柱が無く、硬いケヤキを彫った厚板(ささらげた)で支えている螺旋(らせん)階段にも注目です。
眼前の宝隆院庭園は、1863(文久3)年、第12代鳥取藩主・池田慶徳(いけだよしのり)が、若くして未亡人となった先代・池田慶栄(いけだ よしたか)の夫人・宝隆院(ほうりゅういん)を慰めるために造営したもの。
仁風閣周辺は久松公園として整備され、春は桜、秋は紅葉の名所となっています。
仁風閣 | |
名称 | 仁風閣/じんぷうかく |
所在地 | 鳥取県鳥取市東町2-121 |
関連HP | 鳥取市文化財団公式ホームページ |
電車・バスで | JR鳥取駅から日本交通バス鳥取砂丘行きで8分、西町下車、徒歩5分 |
ドライブで | 鳥取自動車道鳥取ICから約6.5km |
駐車場 | 16台/無料、市営鳥取世界おもちゃ館駐車場(73台/有料)から徒歩15分。土・日曜、祝日は鳥取県庁駐車場(地上114台・地下79台/無料)も利用可能 |
問い合わせ | 仁風閣 TEL:0857-26-3595/FAX:0857-26-3595 |
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