標高3193.2m、富士山に次ぐ日本第二の高峰が、南アルプスの北岳(山梨県南アルプス市)。北岳から南に続く間ノ岳(あいのだけ/3189.5m)、農鳥岳(のうとりだけ/3025.9m)と白峰三山(しらねさんざん)を形成、南アルプスの人気の縦走路となっています。北岳肩の小屋と、北岳山荘が山頂近くにあり、利用できます。
キタダケソウなどの固有種も多い!
ほかに白根御池から草すべりを経由し、肩の小屋に至るルートなどがあります。
登山口となるのは広河原で、甲府駅前から路線バスを利用できます。
甲府側からの南アルプス市芦安芦倉・夜叉神ゲート~広河原(南アルプススーパー林道)、早川町側からの県道南アルプス公園線早川町奈良田・開運ゲート~広河原の間は、南アルプスマイカー規制が実施されています。
明治4年、巨摩郡芦安村(南アルプス市芦安)の修験者・名取直江が、広河原から白根御池を経由して登頂したのが記録に残る初登頂。
明治35年8月23日には、イギリス人宣教師のウォルター・ウェストンも芦安の清水長吉をガイドに連れて、登頂しています。
北岳が日本第二の高峰であること判明したのは、明治37年、やはり清水長吉が案内して登頂した参謀本部陸地測量部・吉村武雄の測量によって。
明治37年9月11日、北岳の標高が3192.4mと測量され、第二の高峰と立証されたのです(平成16年に南の岩盤の方が80cmほど高いことが確認され、再測量し、3193.2mに修正)。
北岳バットレスは石灰岩の岩壁で、山頂直下の石灰岩質の場所では、北岳の固有種、キタダケソウ(環境省の絶滅危惧Ⅱ類)が可憐な花を咲かせます。
このほか、キタダケイチゴツナギ、キタダケキンポウゲ、キタダケデンダ、キタダケトリカブト、キタダケカニツリ、キタダケナズナ、キタダケヨモギなど固有種が多いのも北岳の大きな魅力。
北岳 | |
名称 | 北岳/きただけ |
所在地 | 山梨県南アルプス市芦安芦倉 |
関連HP | 南アルプス芦安山岳館公式ホームページ |
電車・バスで | JR甲府駅から広河原行きバスで1時間20分、広河原下車 |
ドライブで | 中部横断自動車道白根ICから約12kmで南アルプス市芦安駐車場、駐車場から広河原行きバスで広河原下車 |
駐車場 | アルプス市芦安駐車場(600台/無料) |
問い合わせ | 南アルプス市観光協会 TEL:055-284-4204 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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