亀ヶ岡石器時代遺跡

亀ヶ岡石器時代遺跡

青森県つがる市にある縄文時代晩期(紀元前1000年~紀元前300年頃)の集落遺跡が亀ヶ岡石器時代遺跡。明治20年、沢根地区から宇宙人を思わせる遮光器土偶(しゃこうきどぐう)が出土し、一躍有名な遺跡に。世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産になっています。

出土した「遮光器土偶」は国の重要文化財

亀ヶ岡石器時代遺跡
亀ヶ岡石器時代遺跡

津軽半島を流れる岩木川左岸の標高7m~18mの丘陵(亀山地区)と、これを挟み込むように位置する標高3m~4mの北側の低湿地(近江野沢地区)と南側の低湿地(沢根地区)の総称が、亀ヶ岡石器時代遺跡。
丘陵部の亀山地区からは土坑墓の並ぶ墓域が、低湿地からは土偶、漆塗り土器や緻密な文様が施された造形的に優れた土器などが発掘されています。
とくに出土した土器や土偶は縄文時代晩期を象徴する貴重なもので、「亀ヶ岡文化」(北日本に広がる縄文時代の遺物を中心とした文化)という名を生んでいます。
明治20年、沢根地区から出土した左脚を欠いた大型土偶は、目を大きくデフォルメしたもので(東北地方の晩期土偶の特色)、北方民族のイヌイットが雪中の光除けに着用した「遮光器」に似ていることから「遮光器土偶」(しゃこうきどぐう)と通称されていますが、その名の起こりとなったのが亀ヶ岡石器時代遺跡出土の土偶。
国の重要文化財に指定され、東京国立博物館に収蔵されています(常設展示ではありません)。

三内丸山遺跡(青森市)、小牧野遺跡(青森市)、大湯環状列石(秋田県鹿角市)、伊勢堂岱遺跡(秋田県北秋田市)などとともに、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」(全17遺跡)の構成資産になっています。
ガイダンス施設は、木造亀ヶ岡考古資料室です。

亀ヶ岡石器時代遺跡
名称 亀ヶ岡石器時代遺跡/かめがおかせっきじだいいせき
所在地 青森県つがる市木造亀ケ岡
関連HP つがる市観光物産協会公式ホームページ
電車・バスで JR五能線五所川原駅から弘南バスで亀ヶ岡下車、徒歩5分
ドライブで 東北自動車道浪岡ICから約35km
駐車場 10台/無料
問い合わせ つがる市教育委員会社会教育文化課 TEL:0173-49-1194
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
木造亀ヶ岡考古資料室

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