国鉄宮原線・麻生釣駅跡

国鉄宮原線・麻生釣駅跡

大分県玖珠郡九重町菅原、昭和59年12月1日に廃線になった国鉄宮原線(こくてつみやのはるせん)の終着駅の跡が、麻生釣駅跡(あそづるえきあと)。映画『男はつらいよ寅次郎わが道をゆく』(昭和53年8月公開)のロケ地となった駅は、草木に埋もれて、自然に戻りつつあります。

映画『男はつらいよ寅次郎わが道をゆく』のロケ地

国鉄宮原線・麻生釣駅跡
廃線跡

宮原線は、久大本線恵良駅(大分県玖珠郡九重町)から分岐し、肥後小国駅まで26.6kmの路線で、当初は、菊池、瀬高(福岡県)を経て佐賀とを結ぶ計画でした。


麻生釣駅は、昭和29年3月15日、宮原線・宝泉寺駅〜肥後小国駅間(19.3km)の延伸時に開業した駅です。

佐賀駅〜瀬高駅間が佐賀線(昭和62年3月28日全線廃止)として、瀬高駅〜南関駅間が東肥鉄道(後の九州肥筑鉄道、昭和13年12月16日全線廃止)として開業しましたが、宮原線を含めてすべて廃線になっています。

廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する無人駅で、そもそも乗車人員も1日平均で20人に満たない駅でしたが、映画『男はつらいよ』シリーズ第21作 の『男はつらいよ寅次郎わが道をゆく』のロケ地にもなっています(マドンナは、木の実ナナ)。
映画のオープニングで、寅さん(渥美清)が夢から目覚めた時にいた駅(ラジカセからピンクレディの『UFO』が流れています)が、この麻生釣駅でした。

現在は草木に埋もれつつあり、地図を眺めながらようやく辿り着く場所になっています。
駅跡までの車道はないため国道387号沿いに車を置き、徒歩で目指すことに。

国鉄宮原線・麻生釣駅跡
名称 国鉄宮原線・麻生釣駅跡/こくてつみやのはるせん・あそづるえきあと
所在地 大分県玖珠郡九重町菅原
ドライブで 大分自動車道九重ICから約12km、玖珠ICから約16km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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