明治11年、初代の山形県令・三島通庸(みしまみちつね)の命により建設された擬洋風建築が旧西田川郡役所。廃藩置県後の明治9年に置賜、山形、鶴岡の3県が統合して山形県が誕生。明治11年に郡制が施行され、山形県内に11の郡が生まれましたが、西田川郡の役所として建てられたもので、国の重要文化財。現在は致道博物館に移築保存されています。
ルネサンス様式の美しい洋館
設計・施工は、松ヶ岡蚕室(明治8年)や庄内神社(明治9年)、旧鶴岡警察署(明治17年)、酒田米穀取引所倉庫(現・山居倉庫/明治27年)などを手掛けた棟梁・高橋兼吉(たかはしかねきち)、石井竹次郎。
明治14年5月に馬場町に落成し、明治14年7月30日~10月11日の明治天皇の東北・北海道巡幸の行在所(あんざいしょ)にもなっています。
1階は庄内出土の考古学資料、戊辰戦争と西郷隆盛の資料を主とした歴史展示室になっています。
2階は明治文化の資料を展示。
致道博物館の施設として常設展示されています。
「東北地方の産業振興の基礎を築いた水資源・交通・都市基盤整備の歩みを物語る近代化産業遺産群」の「山形県の擬洋風建築等」として経済産業省の近代化産業遺産にも認定。
「山形県の擬洋風建築等」には、旧西田川郡役所(致道博物館)のほか、旧鶴岡警察署庁舎(致道博物館)、文翔館(山形県旧県庁舎・県会議事堂/現・山形県郷土館文翔館)、旧済生館本館(現・山形市立郷土館)、山形市立第一小学校校舎(現・山形まなび館)、旧西村山郡役所・郡会議事堂(寒河江市郷土館)、旧米沢高等工業学校本館、旧東村山郡役所(天童織田の里歴史館)、山居倉庫が認定されています。
旧西田川郡役所(致道博物館) | |
名称 | 旧西田川郡役所(致道博物館)/きゅうにしだかわぐんやくしょ(ちどうはくぶつかん) |
所在地 | 山形県鶴岡市家中新町10-18 |
関連HP | 致道博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR鶴岡駅から庄内交通バス湯野浜温泉行き、あつみ温泉行きで10分、致道博物館前下車、すぐ |
ドライブで | 山形自動車道鶴岡ICから約3.5km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 致道博物館 TEL:0235-22-1199/FAX:0235-22-3531 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag