屏風岩

福島県南会津郡南会津町、大桃地区を流れる伊南川に渓流沿いにある景勝地が屏風岩。垂直に切り立った屏風岩は、美しい水で知られる南会津町を走る国道352号・国道401号のもっとも檜枝岐寄りに位置する「ミニ層雲峡」。渓谷沿いには遊歩道が整備され、大自然が造り上げた奇岩怪石や瀑布が折りなす渓谷美が楽しめます。

伊南川に渓流沿いにある景勝地

花崗岩の柱状節理のダイナミックな岩肌は、新緑の季節、紅葉の季節ともコントラストが美しく必見。
道路脇に駐車場も整備され、東屋も完備。
駐車場から100mほど遊歩道を歩けば、屏風岩の全貌を目にすることができます。
紅葉の見頃は例年10月下旬頃。

ちなみに伊南川の川沿いを走る国道は、かつての沼田街道。
会津で産する米や酒、蚕種は、沼山峠、三平峠を越えて沼田城下へと運ばれました。
上州側は沼田城主・真田氏が整備したと伝えられる交易ルートで、上州側からは塩も牛の背に載せて会津へと運ばれました。
下総国（現・千葉県）の行徳で買い付けた塩を（行徳塩田で生産）、上州・八斗島河岸（やつたじまがし＝伊勢崎市）まで利根川水運を利用して運び、陸路を追貝・戸倉・檜枝岐経由で会津へと運んでいました。

屏風岩のある大桃地区には、大桃の舞台（国の重要文化財に指定される農村歌舞伎の舞台）もあるので、合わせて見学を。

大桃の舞台

福島県南会津郡南会津町大桃居平の駒嶽神社（こまがたけじんじゃ）の境内にある農村歌舞伎舞台が大桃の舞台。幕府直轄の天領だった江戸時代、農民歌舞伎が行われていた舞台で、農民歌舞伎は、江戸時代に隆盛した伊勢参りの際に江戸で見た歌舞伎を村に持ち帰っ